googleのgmailがpop3からだけではなくimapのクライアントからアクセス出来るようになっています。
imapはクライアントPCにメールをダウンロードするpopと異なり、サーバ側でメールを管理する方式のメールサーバです。フォルダやサーチなどの機能がサーバにあるためPCを変えても同じメールボックスが読めてとても便利です。私も自宅サーバで長いこと使っており、いつでもどこからでも同じメールボックスが使えるので重宝しています。
有料のメールサービスやプロバイダでもサポートの少ないこのサービスをgmailが始めるというのが素晴らしい。まあすべての情報を自分の所に置いておきたいgoogleとしてはダウンロードされて消されることの多いpopよりすべてサーバからアクセスしてもらうimapの方がgmailとの親和性も高く好ましいのでしょうかね。
気になるのはgmailにはfolderがないのですが、imapにはfolderが作れます。この辺どうなるんでしょう。また私のよく使っているアカウントではまだ使えないようで、言語を英語にしても設定が出てきませんでした。
for domainsで取得している独自ドメインのアカウントでは言語を英語にするとimapの設定が出てきて無事ubuntuのthunderbirdでメールを見ることが出来ました。
気づいた所としては
- 普通に受信トレイにメッセージ
- ラベルがフォルダとして見え、分類したメッセージが入っています。
- [GMAIL]という名前のフォルダがあり、"All Mail","Drafts","Send Mail","Spam","Starrted","Trash"のフォルダがあります。
あるにはあるのですが[GMAIL]の中のフォルダはエラーが出て開けませんでした(thunderbird 2.0.0.6/ubuntu)- ゴミ箱は"[Imap/Trash]"というラベルが付き、gmailのゴミ箱には入りませんでした。
- フォルダは全て購読状態になっていました。
- imap/webどちらでの操作も相互に反映されます。
[Gmail]とかゴミ箱周りが少しおかしいですが、なんだかgmailってメールサーバに必要であったり欲しいと思う機能が一通り揃いつつあって、自前のメールサーバとかimapの必要性がどんどん減ってきますねえ。
thunderbirdには独自のスレッドやグループ表示機能がありますが、問題なく動いています。またimapでフォルダ移動するとgmail側ではタグが付くなど結構普通な感じで使えています。CNETの紹介記事では評価が低いようですが、私はさほど違和感は覚えませんでした。outlookは使っていないので比較できませんが、この記事での評価は少し疑問です。
フォルダに関しては、gmail側でラベルに'/'を使うことで階層フォルダも作れます。thunderbirdからフォルダ内に階層を作ると'/'がついたラベルが出来ます。振り分けもどちらで行っても問題なさそうです。
ちなみに使い込んではいませんがアドエスのOutlookからも使うことが出来、普通にフォルダも見えるようです。他の携帯からはweb経由でも見れますし、デスクトップとwebメールの連携がシームレスに出来るのでかなりいい感じです。
元々gmailはメールをどんどん溜め込んで削除なんてしなくていいように、という思想で容量を大きくとっていたのだと思いますが、基本はダウンロードしてサーバとクライアントの関係が切れてしまうpopより今回のimapの方が相性がいいですね。thunderbirdではオフライン使用するようにフォルダを設定すればPCにコピーしておくことも出来ます。今までimapに馴染みのなかった方もこれを機会に使ってみてはいかがでしょうか。
容量もいつのまにやらどんどん増えていて、さっき見たら既に4.3GBもの容量になってます。個人はもとより小さい会社やSOHOなら有料バージョンでも500円/月/人程度なので下手にサーバやプロバイダと契約するよりいいかもしれません。